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自分のボトルキャップが欲しい(1)

Photo_2  このネタは、DPZコネタ道場に紹介されました

ボトルキャップが好きだ。中でも、数年前に発売されたペプシコーラのオマケである、スターウォーズのボトルキャップが一番のお気に入りだ。ボトルキャップ欲しさにコーラを買っては「かぶった」「かぶってない」で一喜一憂し、かぶってしまったボトルキャップは、ことごとくまとめて後ろの列に追いやっていた。

そんなボトルキャップの有効な使い道がないか考えた。一度は考えたジェダイへの道。ここでまたその想いをよみがえらせてみてはどうか。というわけで今回は、絶対になるはずのない、自分自身をボトルキャップに落とし込んでみた。Dscf0770

一世一代の無駄遣い。

■毎度おなじみのあの店で・・・

工作コネタでおなじみの100円ショップへ行き、材料をそろえる。デイリーポータルZの企画では、もっぱら東急ハンズが取り上げられているが、そんな予算はない。安く、早く、確実に、ファーストフードの掟が活かされてこそ、私のコネタが成立する。お金がかかってしまっては意味がないのである。

Dscf0773 500円以内で購入。遠足のおやつではない。

【材料】 紙粘土 絵の具 ニス いらないボトルキャップ

はじめは「かぶっているボトルキャップ」を使おうと思ったが、切断場面になり、もったいなくなってしまい、やはり「いらないボトルキャップ」を使うことにした。

■まずは分離作業から

まずは「いらないボトルキャップ」の「いらない部分」をカッターで切り取る。Dscf0776_1

全身怪我しているペプシマンに追い討ちをかける。

普通は逆かもしれないが、今日の私は下の土台に興味がある。のこぎりの要領で、キコキコ切り取っていく。デリケートなので、土台を傷つけないように・・・。

Dscf0777少しだけかわいそう。

最後の1つをキコキコしている時に、妹が一言。

妹「それ、引っ張ればすぐ取れるよ。」

言われたとおり引っ張ると、いとも簡単に(しかもきれいに)分離することができた。妹よ、なぜそれを先に言わぬ・・・。何とか無事に3つのボトルキャップ分離に成功した。

■紙ねんどで「普通は重視する部分」を作る

土台さえ確保できれば、後は上の部分を作るだけである。なんだ、案外簡単に作れそうだ、と思っていたら大間違い。スキーで言うと、やっとリフトの列に並べたくらいだろう。Dscf0780

職人のような手つきで作業を進める。

つまようじや綿棒を駆使して、何とか形を作り上げる。これが意外と細かい作業で時間がかかる。本当はボトルキャップによくある全身像も作りたかったが、私の手先では無謀だったため、断念した。Dscf0782

大まかな顔の形ができた。

記事で書くとあっさりだが、この写真とその前の写真との間には、血が滲むような努力が省略されている。時間にして約1時間。見た目ばかりに騙されてはいけない、一番の教訓だ。

Dscf0786

奥ではなぜか、妹が握り寿司を作っている。

ようじを使って細かい線を入れていく。このとき出てくるカスが邪魔で、なかなか思うように進まないのだが、このカスの塊がちょうどわたしの寝癖にマッチしていたため、そのまま残すことにした。これこそ、偶然の産物だ。

■ねんどの「余り」を使って・・・

「余り」とはいえ、ほとんど残っている状態だったので、その「余ったねんど」を使って、こんなボトルキャップがあったらいいな、と思うものも作ってみた。Dscf0787

ピッコロさんのデコ。

納豆の日に誕生日だった、バイト先のドラゴンボール好きにあげたい。何度見ても、私のつたない技術で再現しても、あのデコは魅力的だ。一歩間違えるとニコチャン大魔王になりかねないところがスリル満点だ。

Dscf0788ボトルキャップの限界に挑戦。

片足でも土台に立っていれば、ボトルキャップになりうるのではないかと思った作品。せっかくなので、ムキムキ(私の理想)なZ君を作ってみた。

しかし、手放すと・・・

Dscf0789いきなり限界を超えすぎた。

倒れてしまった。やはり針金か何かを入れないと、乾くまでバランスを保つのが難しいらしい。

しかし、せっかく作ったので、顔だけでもボトルキャップ化したい。

■そろった精鋭ボトルキャップたちDscf0792

勝者と敗者の図。

こうして3つのボトルキャップの原型が完成した。目の前には敗れ去ったペプシマン×2とスヌーピー。居場所を奪われたむなしさが感じられて仕方がない。

作品が乾くまでには数日かかるというので、今日はこの辺にしておこう。完璧に乾いてから、色塗り、ニス塗りをし、完成へと近づけたい。

後編 → 「自分のボトルキャップがほしい(2)」はこちら

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自分のボトルキャップが欲しい(2)

前編 → 「自分のボトルキャップが欲しい(1)」はこちら

■ いろいろ塗っていく

「ファーストフード並みのスピード」といいつつも、乾燥しきるまで5日間もかかってしまった。これから、私がもっとも苦手とする色付けにとりかかる。絵の具は失敗が許されない。5日間のプレッシャーがのしかかるが、ここまできたらやり遂げるしかない。色をつくり、細い筆で慎重に色を塗っていく。

ボトルキャップは基本的に「衣装」を身にまとっているが、私には「衣装」がない。残念だが、ここは「一番来たことがあるであろう服」として、バイト先のユニフォームを私の「衣装」とした。水色のシャツに短い青いネクタイが特徴的である。Dscf07971

シャツの色を濃くしすぎてしまった。

色を塗っていくうちに、色塗りが楽しくなってきた。図工や美術の時間の絵の具は嫌いだったのに。絵の具で色を塗っていると、自分の顔や身体にも何か色をつけたくなる。「つけたくなる」ではなくて、この時点ですでにつけた後だったのだが、さすがに載せるのは気がひけるのでやめておこう。ムーディー勝山でも想像しておけば、だいたい似たようなものだ。

色付けが無事に完了した。Dscf07991

顔はこれから作る。

私の顔がごつごつしているが、これはわざとではなく、模型を作っている時点でついたごつごつが、着色によって際立ってしまったのだ。髪の流れを作ったときに出た、つまようじのカスなんかも、排除しておくべきだった。当たり前だが、細かいものよりも、Zくんのような大きく、単純なものの方がそれらしく見える。

絵の具が完全に乾いてからニスを塗るのだが、手がべとべとしすぎて撮影できなかった。代わりに、「余ったねんど」で作ったその他の作品を公開したい。

エントリーNO.1 「寿司★タマゴ」Dscf08011

のりの光加減がやけにリアルだ。

コメント:隣で妹がにぎり寿司を作っている。しかし、ひとつもくれそうにないので、自分で作ってやった。この先、これを見るたびに、惨めな気持ちになるだろう。

エントリーNO.2 「”あの”キノコ」Dscf08051

これも食べれないけど。

コメント:就活中にたいそうお世話になった、ステキなキノコ。ポケットにこいつを忍ばせていくと、面接で落とされない。スペシャルなキノコだ。

エントリーNO.3 「なんとなく、ひがみたい。」Dscf08081

より、りりしくなって。

コメント:「なぜ、これをつくったのか」と聞かれても、答えようがない。帽子をかぶると、とんがりの上に乗る、あいつが潜在的に好きだからだろう。目がパッチリしている。

3作品を公開し、数時間置いたら、ニスが完全に乾いた。自分のボトルキャップに顔を描き、自分のボトルキャップ、その他もろもろが完成した。Dscf08091  

激レアボトルキャップ。高いよ。

言うまでもなく、左から「ピッコロのデコ」、「Zくん」、「自分のボトルキャップ」だ。髪の毛がびったりとくっついていて、気持ち悪いが、本当はもうちょっと寝癖だったり色々立体的だ。

■ コレクションと置き比べてみる

ここまできたら、あとはもう一息だ。まずは、私の無駄遣いコレクションに並べてみよう。Dscf08121

・・・あれ??

Dscf08181ぼーっとした私がいる。

Dscf08191申し訳なさそうに触覚を出すのはピッコロのデコか。

Dscf08211ジェダイの新しい乗り物みたい。

なんだ、結構一体化しているじゃないか。Zくんは、その大きさゆえか、少し目立ってしまっているが、一緒に飾っておいてもなんら変わりない。むしろ、ダブったボトルキャップをこっそり置いておくよりも、リニューアルさせて置いたほうが、得した気分になる。この3つは、全国を探しても見つからない、超レアなボトルキャップだ。

■ 得した気分になった。

当初予想していたよりも、果てしなく時間がかかる企画ではあったが、完成後の充実感は言葉に表せないほどだ。約1週間。時間をかけて作っただけあって、はじめは厄介者扱いしていたこのボトルキャップに、愛着をもてるようになった。いらないボトルキャップが、1週間という時を経て、新しいボトルキャップに生まれ変わる。一手間かけただけで、お店で買い物中に100円拾ったような、そんなこっそり得した気分が味わうことができた。Dscf08351

枝豆4粒入ってた!!

おまけ → 「自分のボトルキャップがほしい(3)」はこちら

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自分のボトルキャップが欲しい(3)

前編 → 「自分のボトルキャップが欲しい(1)」  後編 → 「自分のボトルキャップが欲しい(2)」

■ せっかく作ったので・・・

自分のボトルキャップを作ったというのに、お店に並ばないというのは少しさびしい気がしてきた。そこで、お店にもって行き、陳列されているペットボトルにこっそりつけてみることにした。Dscf08241

店員さんの目をごまかすために、できるだけ大型店舗で。

予想外に、お店が込んでいたのであせってしまった。「あいつがつけた」とばれないためにも、店員さんだけでなく、お客さんの目も盗まなければいけないからだ。

ボトルキャップといえばペプシコーラ。今日はペプシNEXしかなかったため、NEXにZくんを装着しようとしたが、あせりすぎてしまい、屋根にぶつかったZくんが土台から分離してしまった。あせりは禁物である。

気持ちを落ち着かせるために店内を一巡して、深呼吸。ペプシコーラの上には屋根があるため、屋根のないコカコーラでもう一度チャレンジだ。こんどこそ成功させなければこの企画は失敗である。

そして次の瞬間・・・Dscf08252

おお、オマケがついてる!!

よし、装備完了だ。あとは周りの反応をウォッチングして、購入するのみだ。

しばらくすると、男性がやってきた。私はできるかぎり不自然にならないように携帯を取り出し、メールを打つふりをしながらウォッチングした。 Dscf0828 

「おい、何かついてるぜ、このコーラ。」

携帯のストラップが入ってしまったのはご愛嬌である。やたらと目の前をうろうろ行ったりきたりしている。その度に目はコーラのほうへ注がれている気がする。自分が見られている気がしてはがゆい。Dscf0829

「あら・・・?何かしら?」

この後もウォッチングを続けたが、気にかけているだけで、誰も手に取るお客さんはいなかった。

他の誰かが買ってくれるかもしれないという期待がなかったといえばうそになる。しかし、自分で買うのもありなんじゃないか、そうだ、ありなんだ、と思うようにした。

■レジへ・・・

コカコーラ(ボトルキャップつき)だけを持ってレジに並ぶのは気がひけたので、お菓子とカラーリング剤(就活が終わったので)を持って、列に並んでいた。皮肉なことに、目の前には、飲料コーナーでウロウロ気にしていたあの男性が。Dscf08301

あ、何もついていないコカコーラだ。

私(のボトルキャップ)の存在に気づくと、やたらとそわそわしだし、気になっている様子だった。そんなに気になるんだったら、あの時、ボトルキャップ付きをとっていけばよかったろうに。少し残念である。

■ 難なく購入

お会計も普通に済ませ、レジの店員さんに突っ込まれることもなく、商品を手に入れた。心の中では「あ、D○RAMAの制服だ」と思ったに違いない。顔にはきちんとそう書いてあった。間違いない。ひょっとしたらあの男性も、常連さんだったのかもしれない。Dscf08321

もどってきたボトルキャップ。

よくよく考えれば・・・

ボトルキャップがペプシコーラについているとき、何かに包装されて、キャップ部分についていることに、家についてから気づいた。あの状態がやけに不自然だったのは、生身の状態でオマケがむき出しにくっついているためだろう。お客さんの反応が「??」だったのも、このことから説明が付く。「おいしい話には落とし穴」の論理が成立したのだろう。

何はともあれ、Zくんは直してこれからも大切に使っていきたいと思った。Dscf08341

むなしくも壊れてしまったZくん。

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