
このネタは、DPZコネタ道場で紹介されました
昨日からとうとう学生生活最後の夏休みに入った。思い返してみると、大学生の夏らしい思い出といえば、2年生の夏に行ったキャンプがせいぜいだということに気づいた。あの夏、氷川キャンプ場へと向かう道中、「最後のコンビニ」という気になる看板を見たような記憶があるが、定かではない。看板も記憶も気になるまま放置して悔いを残すくらいなら、この夏「気になる看板を探す思い出」をつくってやればいい。そう思って、2年前の記憶だけを頼りに「最後のコンビニ」を探しに行くことにした。
■ 「あの日」は今日のように快晴だった
2年前にクラスで訪れた氷川キャンプ場は、東京都の西の西のそのまた西の端っこの方に位置している。周りは緑に囲まれており、多摩川の上流が流れ、自然豊かな地であった。電灯も少なく、夜になると1m先は何も見えない状態になり、肝試しのときに2人ほど遭難して、みんなで探し回った記憶がある。蚊にたくさん刺されてかゆかった。
こんな日には外に出なきゃもったいない。
新青梅街道を、西へ西へと快走していく。平日の昼間ということもあり、行きはかなりスムーズに車が進んだ。
■ 青梅の車窓から
40分ほど車を走らせると、だんだん緑が多くなってきた。
田舎の祖母の家を思わせる。
念のために記しておくが、ここもれっきとした東京都である。この線路をたどっていけば、JR青梅線の駅につながっている。この辺の駅は、ある時間を過ぎると無人駅になるのだが、治安の良さを物語っているように思える。
あ、橋だ!!
橋とかトンネルを見つけると、ついテンションが上がってしまう。独りだけど。周りの車は迷惑そうだったが、容赦なく車をわき道に止め、写真を撮りまくっていた。だってきれいなんだもん。仕方がないじゃないか。
■ 折り返そうかどうか
車を走らせて約1時間。とある看板が目に入ってきた。
高橋直子選手もここで折り返した。
青梅マラソン30km折り返し地点だ。私の父は走るのが大好きで、毎年この青梅マラソン30kmを走っていたが、まさかその折り返しがここにあるとは思わなかった。一度だけ父に便乗して10kmに出たことがあるが、一回で十分だとひしひしと感じた。10kmであれほど辛かったのだから、もしもここで折り返して、同じ道順に走って帰れと言われたら、精神的にやられること間違いないだろう。
今日は青梅マラソンのレポではなく、「最後のコンビニ」を目指しているため、ここでは折り返さない。折り返してなるものか。
■ 時速30キロで気をつけながらキョロキョロ走る
記憶が次第にあいまいになってきた。この辺にあったような、右側にあったような。もう少し先だったような、もっと手前だったような。たった2年でこれだけ記憶があいまいになるのだから、長期の裁判なんか、もっと記憶があいまいなんだろうと、勝手な解釈をしてしんみりする。
兎にも角にも、あの「気になる看板」を見つけなくては話にならない。あの看板はもう通り越してしまったのだろうか。そんな不安が頭によぎるその瞬間・・・ 
あ・・・
最終コンビニの看板だ!!
やはり私の記憶は正しかった。「最後のコンビニ」ではないが、「最終コンビニ」という名で、その看板は存在していたのだ。あとは、この看板の道順を頼りに、「最終コンビニ」を探すだけだ。
それにしても、なんともシンプルな地図だろう。それだけ分かりやすい位置にあるということだろうか。
■ 最終コンビニ、見つかる
あの看板から10分もしないうちに、それは見つかった。最終コンビニだ。 
2年越しの想いがこもっている。
氷川キャンプ場のすぐ近くに「最終コンビニ」があった。こんなに近くにいたのに気づかない、2年前はなんともどかしいすれ違い人生だったのだろう。2年間という時を経て、やっと出会うことができた。
さっそく、中に入ってみると、「いらっしゃいませー」と、若い少年の声が。レジを見やると、パジャマのような、しかしおそらくコンビニの制服であろうシャツを着た高校生(推測)が立っていた。何も買わずに出るのも恥ずかしいので、特に喉は渇いていなかったが、お茶だけ手にとってレジへ向かう。ついでにちょっとだけ話を聞いてみよう。
私「ここって、『最終コンビニ』ですよね?」
店員「はい、そうですね、『最終コンビニ』です。」
私「『最終コンビニ』という名珍しさに来る(私のような)お客さんっているんですか?」
店員「いえ、どちらかというと、観光でいらっしゃるお客様の方が多いです。」
私「そうですか。『最初コンビニ』ってあるんですかね?」
店員「え?『最初コンビニ』??」
私「ええ、『最終コンビニ』の反対で『最初コンビニ』です。」
店員「東京都の一番東側に行けば、あるんじゃないですかねぇ?」
私「そうですね。ありがとうございます。」
店員「いえ、ありがとうございました。」
何が最終かと思ったら、コンビニが位置する場所のことであった。
地理的条件をうまく宣伝に利用している。
どうでもいいが、後ろにある車は私の車だ。駐車場がないので、近くに止めておいたら、店の前にいたおじさんに目で叱られてしまった。
■ 奪われた最西端
本当に最西端なのか確かめるため、もう少し先まで車を走らせて見ることにした。2、3キロ走ったが、コンビニらしき店は周りに見当たらず、そこから先は峠道になっていたため、引き返した。引き返す途中で、「最終コンビニ」のすぐ10mほど東よりに、タイムズマートというコンビニを発見した。
控えめなコンビニだ。
「最終コンビニ」を探すことに夢中になって、うっかり見過ごしそうになっていた。①「最終コンビニ」のすぐそばにある、②外見が「最終コンビニ」よりも古い、ということから、かつてはこのタイムズマートが最終コンビニだったのではないかと予想がつく。10m先にできたデイリーヤマザキによって、冠を奪われてしまったのだろう。無念。
ちなみに、このコンビニを逃すと、先7キロ走らないとコンビニにはありつく事ができない。それを知り、「コンビニまで10分歩くよ」という愚痴をうかつに口にできなくなってしまった。「うちなんて3時間歩くよ」と言われてしまってもおかしくない。そうなってしまえば、もはやコンビニエンスどころではない。
■ 最東端のコンビニこと、「最初コンビニ」
最終コンビニがあるくらいだから、その真逆、最初コンビニがあるに違いない。そう思ったが、最初コンビニを探す手がかりを求むべく、「東京都 最東端」と検索ボックスに入れて調べたが、東京都の最東端は日本の最東端、つまり、南鳥島であったことを思い出した。
1ヶ月前の教育実習で教えたのに・・・。
うかつだった。本来ならば、南鳥島へ飛び、調べたいところだが、今はお金も時間もない。それに、観光目的ならともかく、はっきり言って、「最初コンビニ」を探すだけの旅はイヤだ。
というわけで、最初コンビニについてはあまり触れないでおく。知っている人いたらぜひ教えてください。
■ 逆転の発想
最終コンビニの先を見に行って戻る途中、ある事に気づいた。山梨県側(西側)から東京に向かって来る人にとっては、最終コンビニではなく、最初コンビニになるのではないか。つまり、私が探し求めていた「最終コンビニ」は、都心を中心として東京都をとらえた誰かが名づけたということになる。しかし私は、今回の事例のように、「最終コンビニ」が「最初コンビニ」となりうることを、学生最後の夏の思い出として記憶していたい。
他にももっと思い出、作るけど。
自然の中に、分不相応な物を発見した。
追記(8月10日):「南鳥島」には、滑走路しかないという情報が。ということは、最初コンビニもとい、東京都の最東端コンビニは、他の島もしくは本州にあるということか!
調査不足です。
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