田舎人気商店街の謎を紐解く(1)
NIKKEIプラス1調べ「訪ねてみたい商店街ランキング」で巣鴨、横浜、銀座に並んで第4位に輝いた長野県小布施(おぶせ)町。中心都市の有名商店街の名が上位を占める中、なぜ農村地帯のこの街がランキング4位に上がったのか、実際に行って調べてみた。
最高のドライブ日和。
■ 小布施町のいろはにほへと
長野県小布施町は長野市から車で30分ほどのところに位置している。
周りは山に囲まれているが、割と平坦な土地になっており、近くには松川という鉄分(酸性)を含む、魚の住まない川が流れている。この酸性の水が栗の栽培には適しており、小布施町は栗の名産地として有名である。
この栗を活かしてまちづくりをしているのが小布施町であり、町内には栗にまつわるグルメやお土産が溢れている。
また、高井鴻山という文化人の元に訪れた葛飾北斎がたびたび残していった、北斎の肉筆画が保存、展示してあること(北斎館)や、町民が自主的に行っているオープンガーデン(自宅の庭のガーデニングを、観光客用に開放している)により、「栗と花と北斎の町、小布施町」と言われている。
とまあ概要はこの程度にして、さっそく商店街をぶらりたい。
■ 景色がヤバイ
目の前のトラックが邪魔だ。
ここが一番のメインストリート、小布施堂前だ。見ても分かるとおり、小布施に残る古い建物を修繕し、店舗に作り直している。小布施町はそんなお店がたくさんあり、商店街を構成しているのである。
ちょっと小道に入ってみると、こんな壁。
もともとは蔵だったところを改造して作った建物もある。土壁にバラ。壁のはがれ具合がなんともいえない。
「栗の小道」という名の小道。
商店街の裏道はこんな感じの小道が通っていたりする。地面は木が連なってできており、大きな木はたいてい栗の木だった。イガイガを拾ったが、中身は全て抜き取られていた。みんな考えることは一緒か。
その小道を抜けるとまたお土産通り。
他のお土産屋もみんな白壁に黒い瓦。一貫してひとつの景観として馴染んでいる。なんだかホッと落ち着く。
見て分かるとおり、小布施町の商店街は昔ながらの景観を残しつつ発展している。けれども、私たちが一般的にイメージする、「日常品小売店の連なり」としての商店街ではなく、どちらかといえば観光客向けのお土産屋や蕎麦屋、栗菓子屋がほとんどだった。テレビで見るような商店街を思い浮かべていたためか正直物足りなさが残ったが、5日間歩いているとそれはそれでいいものだと思えるようになった。せっかくなので、5日間かけてこの商店街のグルメを食べつくすのを今回のサブ・ミッションにしよう。今決めた。
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