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日本じゃない店に行ってみた

Photo_2  このネタは、DPZコネタ道場で紹介されました。

私が住んでいる町には駅がない。最寄り駅に行くには隣町まで自転車で20分かけて行かなければならないという不便さである。「そんな町に観光名所などあるわけがない」と思ってしまえばそこまでだが、住民としては観光名所があるにこしたことはない。とはいえ、観光名所がなくても、特に不便なこともない。そんなわけで今回は、あってもなくてもあまり変わらないような、でも少しだけ自慢できる、私の町の観光スポットを紹介したい。

■ 「出没!アド街ック天国」第6位の名所へ

私が住む町は、特に何もないくせに「アド街」に取り上げられたことがある。出身者の薬丸も番組内で苦笑いするほどの空っぽさであり、ランクインしたものはほとんどが最近できた大型ショッピングモール内のテナントという残念っぷりである。

ただ、ひとつだけ気になる名所があった。6位にランクインしている「PD熱帯魚センター」(以下PD)である。就職活動中に出会った都内に住む友人も、わざわざデートで来たことがあるという。なぜ、多くあるデートスポットの中から、PDを選択したのか。PDには人を惹きつける何かがあるのかもしれない。そう思った私は、さっそくその「何か」を探るべく、PDへと向かった。Dscf2034

登下校で毎日見ている看板。

■ 中に入ります

そういえば、PDには小学校の遠足で来たことがある。今になって、遠足の目的地が一般の店舗であることに、少しだけ理不尽なものを感じるが、あの頃はそれなりに楽しかった気がするのでよしとしよう。あくまで「気がする」だけだが。

中に入ると水槽がところ狭しに並べ積み上げられていた。

Dscf2037 レンズがくもってしまう。

さすがは熱帯魚センター、中の空気は生暖かく、どんより湿っており、なんだか気持ちが悪い。1センチ程度の小さな金魚もいれば、握り拳よりも大きなグロテスク金魚もいた。もちろん熱帯魚もたくさんいたが、熱帯魚が気にならないくらいに店内の印象が強かった。

Dscf2036 棚の下から触手が出てこないだろうか。

店全体が理科室のホルマリン漬けのような、カエルやイモリが漬けられていそうな、SFホラーのような。なんともいえない雰囲気に耐えられず、すぐに店を後にしてしまった。あのまま店内にいたら、死角でヘンな生物に捕食されていたに違いない。あの雰囲気からすればありうる話である。小学生の頃に感じたあの楽しさはいったい何だったのか。

■ 奥にもありました

足早にPDを出ると、「PDワールド店 入口」という看板に、いかにも怪しげな門を見つけた。なぜ熱帯魚センターにフクロウか。異様な風景にアマゾネスな何かを感じずにはいられなかった。

Dscf2038 奥から首狩り族が襲ってくるのではないか。

Dscf2050こっちを睨む門番フクロウ。

そして入り口の前にはヤギがいる。ものすごい勢いでエサを食べていた。写真を撮っているのに気づいてくれない。孤独である。

Dscf2041ねえ、こっちむいてよメー。

店内は先ほどと違って明るいが、やはり映画のワンシーンを思い描かずにはいられない。上から毒グモが降ってくるかもしれない。両生類コーナー(があることも不思議だが、実は小動物コーナーもある)には「キャラメルコーンスネーク」というおいしそうな名前のヘビもいたが、目を合わせると危険な予感がしたので素通りした。一人で来ると、完全にチキンである。

ワールド店には海水魚もおり、水族館のふれあいコーナーを連想せずにはいられなかった。ヒトデもイソギンチャクも元気にうにょうにょしていた。

Dscf2043 うにゃらうにゃら。

ところが一枚ドアを抜けると、そこにはまた実験室のようなあの空気が漂っていた。早くここを抜けなければ大変なことになる・・・と思った瞬間、ひどくエキゾチックな生き物が目に入った。

Dscf2046 ダースモールみたい。こわい。

思わず声を上げてしまった。改めて見ても鳥肌が立ってしまう。もしかしたら私は魚がダメな人間なのかもしれない。

ちなみに、肉食魚もいた。アリゲーターガースパイクとコブラスネークというらしい。アリゲーターとかコブラとかいう名前を使っている時点で強そうに聞こえる。プロレスラーの名前と同じだ。タイガーマスク。夜になったら絶対食われる。

Dscf2047 この説明文が恐怖心をそそる。

■ デートにはいいかもしれない

これは21年間知らなかったことだが、PDは日本最大級の熱帯魚センターなのだという。世界各国から集められた熱帯魚の中には、マニアにはたまらない種類の魚もいるらしい。

「PDに行ってくる」と張り切って妹に告げた後、「PDを甘く見ないほうがいい。あれは日本じゃないよ。」と言っていた意味が、やっとわかった気がした。PDは一般人(マニアを除く)が一人で行く場所ではない。しかし、マンネリ解消を目的としたカップルが、エキゾチックなドキドキを手軽に味わうにはちょうどいいのかもしれない。

そういえば熱帯魚センターに行きながら、あまり熱帯魚を見なかった。そのせいか熱帯魚の写真が皆無である。PDは熱帯魚を楽しむというよりも、あの空間を楽しむというほうが正しいのかもしれない。もちろん購入目的で行くことにこしたことはないのだが。

非日常的空間を味わいたい方はぜひ。私はもうしばらくいいです。

Dscf2057 あの後バイトで現実に返りました。夢でよかった。

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